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『GOING BACK~音楽と世界~ 』#40 2022/8/6 O.A.
8月6日放送分
#40「ELVISという時代<第2回>」
第40回目のテーマは「ELVISという時代<第2回>」。その動向が常にNEWSになるスーパースター【Elvis Presley】前回はElvisのルーツ篇として、メンフィスの小さなレコード会社「Sun Records」に所属していた頃の作品をご紹介しましたが、今週はNo.1ヒットを連発していた全盛期の曲を堪能していただきます。
8月6日選曲リスト
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21:00 Elvis Presley “Heartbreak Hotel”(January 1956)
「Sun Records」にいたElvisの才能に注目したTom Parkerは、Sam PhillipsからElvisの権利を買い取り、マネージャーとなり、当時の最大手だった「RCA Records」との契約をまとめます。その移籍後の第一弾シングルとなったのがこの曲でした。
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21:05 Elvis Presley “Don't Be Cruel”(1956)
"Hound Dog"のB面に収録された1曲です。この曲を作ったのは、Otis Blackwellという黒人のソングライターで、これ以降も何曲かElvisに大ヒット曲を提供しています。
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21:10 Elvis Presley “Blue Suede Shoes”(September 1956)
この曲は、Elvisと同時期に、Sun Recordsに所属していたCarl Perkinsが作りました。RCA Recordsとしては、オリジナルのCarl Perkinsよりも先に、Elvisのヴァージョンを発売したい事情がありましたが、ElvisがCarl Perkinsへの配慮を示したこともあり、結果的にはCarl Perkinsが発売した約半年後にElvisのヴァージョンが市場に出ました。
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21:13 Elvis Presley “Love Me Tender”(September 1956)
Tom Parker がElvisを映画に出演させることに力を入れた結果、1956年公開の映画『Love Me Tender』への出演が決まりました。この映画の主題歌となる“Love Me Tender”を、Elvisが『The Ed Sullivan Show』で歌うと、たちまち大ヒットを記録。当初の映画タイトルは『Love Me Tender』ではありませんでしたが、楽曲の人気を利用するために映画のタイトルを曲名と同じのものに変更をしました。
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21:16 Elvis Presley “All Shook Up”(March 1957)
この楽曲もOtis Blackwellが一緒に作り上げた1曲で、【あまりにも相手の女性がカッコよかったので、震えてしまった。】というような意味を持つ歌詞です。Elvis特有の足の震え方、腰の振り方というのは、ある説によると…Elvisが初めてライブに出た時に、本当に緊張して震えていた事から始まったと言われています。それがファンの間でウケちゃって、その動きを毎回毎回やることになったのではないかと…真実かどうかわかりませんが。
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21:19 Elvis Presley " (Let Me Be Your) Teddy Bear”(June 1957)
1957年6月に発売された1曲で、全米でNo.1を獲得しました。誰かが「Elvisは、テディ・ベアが大好きだ」というデマを広めたところ、大勢のファンがテディ・ベアをElvisのところに送りつけました。その何千ものテディ・ベアを小児麻痺の団体に寄付したという美談は、当時のElvisの好感度をあげました。
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21:23 Elvis Presley “Jailhouse Rock”(September 1957)
1957年に作られた映画『Jailhouse Rock』の主題歌になった1曲で、Jerry Leiber and Mike Stollerが作りました。この映画のサウンドトラックは、LPではなく5曲入りのEPとして制作されました。
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21:27 Elvis Presley “(You're So Square) Baby I Don't Care”(1957)
こちらも映画『Jailhouse Rock』のサウンドトラックの収録曲で、Jerry Leiber and Mike Stollerが手掛けています。【サウンドトラックの録音セッションを行う中で、最初はシャイだったElvisが、最後にこの曲を録音する頃には、もっと楽しくなっていて、一番上手くいったよ。】と、Jerry Leiberが回想しています。
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21:30 Elvis Presley “King Creole”(September 1958)
1958年に公開された映画『King Creole』でもJerry Leiber and Mike Stollerが音楽を担当しています。Elvisが出演した沢山の映画の中でも、ダントツで気に入っていた作品でした。ちなみに、1958年9月頃になると、Elvisが軍隊に入る時期になります。
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21:35 Elvis Presley “It's Now Or Never”(1960)
兵役義務でドイツに2年間赴任したElvisは、1960年にアメリカに戻ってきました。この曲は、Elvisがドイツに行っている間に耳にしたものの一つで、イタリアの有名な"'O Sole mio"のメロディーを使い、ナポリ語の歌詞を英訳したものです。それまでのロックン・ロールのイメージとは違うものになりましたが、結果的に2000万枚売れたシングルとして、彼の代表曲の一つになりました。
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21:39 Elvis Presley “Can't Help Falling In Love”(1961)
【Elvis一番の代表曲!】と言ってもいいようなバラード曲で、コンサートの最後に歌うことが多くありました。18世紀に作られたフランスの歌"Plaisir d'amour"のメロディーを使った1曲です。1961年に公開されたElvis出演の映画『Blue Hawaii』の挿入歌として使用されました。
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21:43 Elvis Presley “Bossa Nova Baby”(October 1963)
1963年の映画『Fun in Acapulco』の中で、歌った1曲です。こういうご機嫌な曲は…大体Jerry Leiber and Mike Stollerが作ったものでした。
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21:46 Elvis Presley “Tomorrow Is A Long Time”(October 1966)
1966年に発売されたアルバム『How Great Thou Art』収録曲で、Bob Dylanの楽曲をカヴァーした1曲です。当時は、Elvis、Bob Dylan共に、ナシュヴィルで録音する事が多く、Dylanのレコーディングに参加していたCharlie McCoyがElvisにこの曲を紹介したそうです。Dylan自身が、自分が作った曲のカヴァー・ヴァージョンの中で最も気に入っている一つだと言っています。
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