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Going Back〜音楽と世界〜 Going Back〜音楽と世界〜

『GOING BACK~音楽と世界~ 』#45 2022/9/10 O.A.

9月10日放送分
#45「The Rolling Stones<第2回>」

第45回目のテーマは「The Rolling Stones<第2回>」。デビューして直ぐに人気が出たThe Rolling Stonesは、The Beatlesと違って、最初はほとんど作曲せず、R&Bのカヴァー曲に頼っていました。次第にMick JaggerとKeith Richardsがオリジナル曲を作り始めると、本格的にスターの道を歩むようになります。第2回では、その時代の音楽を聞いていきます。

9月10日選曲リスト

  • 21:00 The Rolling Stones “It's All Over Now”(June 1964)

    Bobby Womackが兄弟でやっていたグループ The Valentinosの楽曲を、ストーンズがカヴァーをしたものです。1964年の夏にシングルとして発売されると、ストーンズとして最初のNo.1ヒットになりました。アメリカ・ツアーの際に、最も憧れていたシカゴにあるChess Recordsのスタジオでレコーディングを行いました。

  • 21:06  The Rolling Stones “If You Need Me”(August 1964)

    “It's All Over Now”の発表直後に、全曲をChess Recordsのスタジオで録音した5曲入りのEP『Five By Five』を発表しました。この曲のオリジナルは、Wilson Pickettですが、それをSolomon Burkeがカヴァーしています。Solomonのカヴァーは、アメリカのR&Bチャートの中ではかなりのヒットとなっていましたが、イギリスではほとんど知名度がありませんでした。そんな中で、ストーンズが一早く取り上げていました。

  • 21:10  The Rolling Stones “Around And Around”(August 1964)

    同じくEP『Five By Five』の中から、Chuck Berryのシングル"Johnny B. Goode"のB面に収録されていた曲をカヴァーしたものです。デビューする前から、Alexis Kornerの「イーリング・クラブ」で既に演奏をしていた曲でもあります。

  • 21:14  The Rolling Stones “Little Red Rooster”(November 1964)

    オリジナルはHowlin' Wolfの"The Red Rooster" ですが、 もしかすると、ストーンズはSam Cookeのヴァージョンを下敷きにして編曲をしていたのかもしれません。1964年のイギリスは「R&B元年」とも言われていますが、こうしたスロー・テンポなブルーズをA面にしたストーンズは、当時としても珍しい存在でした。

  • 21:19  The Rolling Stones “Everybody Needs Somebody To Love”(January 1965)

    1965年にイギリスでは『The Rolling Stones No. 2』というタイトルで発売された2作目のアルバムのA面の1曲目に収録されたSolomon Burkeのカヴァーです。ちなみにアメリカ盤は、若干選曲内容が変わって『12×5』というタイトルで発表されています。

  • 21:25  The Rolling Stones "Under The Boardwalk”(January 1965)

    同じく2作目のアルバムから。50年代から活動をしていたR&BグループThe Driftersの楽曲をカヴァーしたものです。

  • 21:29 The Rolling Stones “I Can't Be Satisfied”(January 1965)

    イギリス盤の『The Rolling Stones No.2』には収録されていましたが、アメリカ盤の『12×5』には入らなかった “I Can't Be Satisfied”。1948年にChess Recordsと契約したMuddy Watersが、初めて出したシングル曲をカヴァーしています。スライド・ギターを弾いているのはBrian Jonesです。

  • 21:34  The Rolling Stones “Pain In My Heart”(January 1965)

    アルバム『The Rolling Stones No.2』では、Otis Reddingのカヴァーもしています。

  • 21:37  The Rolling Stones “The Last Time”(February 1965)

    「ビートルズに対抗するためには、もっと自作の曲を作らないといけない!」と、マネジャーのAndrew Oldhamに言われて、努力の末に生まれた1曲です。結果的にこの曲が大ヒットし、自信をつけた Mick Jaggerと Keith Richardsは、どんどん作曲をしていくことになりました。この曲にあるような、ギターのリフが何回繰り返されるサウンドは、1965年の初頭ぐらいでは珍しいものでした。

  • 21:42  The Rolling Stones “Play With Fire”(February 1965)

    シングル“The Last Time”のB面にもMick Jaggerと Keith Richardsによる自作の曲が入っていました。それまでもB面に自作の曲が入ることはありましたが、このシングルで、初めてA面とB面ともに良い曲が揃ったという印象がありました。ちなみに“Play With Fire”とは、「火遊びをしてると、火傷するよ」という警告の意味です。

  • 21:46  The Rolling Stones “ (I Can't Get No) Satisfaction”(June 1965 [US], August 1965 [UK])

    この曲では、ファズ・ボックスを使っていることが大きな話題となりました。 Keith Richards自身は、本番で使うつもりはなかったようですが、ファズを通してできた音を聴いた他のメンバーが説得をして、こういった形で発表することになりました。何百回も聴いている曲なので、どれだけよくできたものであるか!というのをつい忘れてしまいますが…実に名曲であり、名演でもあり、歌詞もとても面白い1曲です。

  • 21:51  The Rolling Stones “2120 South Michigan Avenue”(August 1964)

    当時、Chess Recordsの事務所とスタジオがあったシカゴの住所が、そのまま曲のタイトルになっています。この曲も、Chess Recordsのスタジオで録音をしています。

※福島県外で聴く場合は、radikoのプレミアム会員への登録が必要になります。放送後は、1週間タイムフリー機能で聴くことができます。

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2022.09.10(土) 21:55
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