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『GOING BACK~音楽と世界~ 』#47[最終回] 2022/9/24 O.A.
9月24日放送分[最終回]
#47「The Rolling Stones<第4回>」
第47回目(最終回)のテーマは「The Rolling Stones<第4回>」。今なお現役!今年、デビュー60周年を迎えた唯一無二のバンドThe Rolling Stones。彼らのデビューからイギリスを代表するバンドへと成長していく60年代を追ってきたこのシリーズ・・・最終週は、60年代の終わり、彼らの全盛期とも言える時代を聞いていきます。
9月24日選曲リスト
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21:01 The Rolling Stones “Street Fighting Man”(August 1968)
この曲のギターはすべてアクースティックで弾いたもので、カセットで録音したものを歪ませて再生したものです。この曲が発表されたのは1968年の夏ですが、この年は、学生運動が盛んな年で、春にはイギリスでも大規模なデモがありました。
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21:08 The Rolling Stones “Sympathy For The Devil”(December 1968)
アルバム「Beggars Banquet」の冒頭を飾った曲で、邦題は「悪魔を憐れむ歌」。人間の堕落を歌った曲です。元々フォーク調だった曲が、キースのアイディアでサンバ調に変わって行った。また、先日亡くなった(2022年9月13日)映画監督Jean-Luc Godardが、この曲のレコーディング風景を中心に撮った映画「One plus One」は、当時Brian Jonesがバンド内で孤立していく姿を克明に描いています。
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21:17 The Rolling Stones “Prodigal Son”(December 1968)
アルバム「Beggars Banquet」で唯一のカヴァー曲です。オリジナルは1920年代のブルーズマンRobert Wilkins。サイケの時代に迷走したストーンズが帰ってきた!という印象を受けた一曲です。
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21:21 The Rolling Stones “Honky Tonk Women”(July 1969)
イントロから見事にカッコいい、何度聞いても飽きない曲です。ライヴでも必ず演奏され、大合唱となる代表曲のひとつで、プロデューサーJimmy Millerとの相性の良さを感じます。シングルとして世界各国でNo.1を記録しました。
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21:25 The Rolling Stones “Gimmie Shelter”(December 1969)
60年代最後のアルバム『Let It Bleed』の冒頭を飾った曲。この女性ヴォーカルを担当したのは、Ray Charlesのバックでも歌っていたMerry Claytonですが、彼女に声がかかったいきさつは、映画「バックコーラスの歌姫たち」で。夜の電話で呼び出されて、ワンテイクで歌いきったとか・・・。
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21:33 The Rolling Stones " Love In Vain” (December 1969)
Robert Johnsonのカヴァー。当時、ブートレグでしか聞けなかったこの曲を取り上げています。原曲よりもかなりカントリーっぽい仕上がりになっています。中間部のマンドリン・ソロはRy Cooderです。
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21:38 The Rolling Stones “You Got the Silver” (December 1969)
キースが初めて本格的にリード・ヴォーカルを担当した楽曲。そしてBrian Jonesが生前最後に参加したレコーディングでもあります。*69年夏にプールで溺死。
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21:43 The Rolling Stones “Little Queenie”(September 1970)
新加入のMick Taylorのお披露目のツアーでもあった1969年のアメリカツアー、NY・Madison Square Gardenの2日間/4公演を収録したライヴ・アルバム『Get Yer Ya-Ya's Out!' The Rolling Stones in Concert』からの1曲。Chuck Berryのカヴァー。
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21:47 The Rolling Stones “Midnight Rambler” (December 1969)
最後は、現在もストーンズのライヴに欠かせない楽曲。アルバム『Let It Bleed』の中で唯一メンバー5人でレコーディングされたものです。
番組後記
47回に渡って、60年代の音楽と文化を取り上げてきたこの番組。
自分にとってはまさに青春期、音楽を浴びるように聴いていた時期を振り返ることとなりましたが、 当時は気付かなかった(わからなかった)様々な時代背景や文化との密接な関わりを知ることが出来た 番組でもありました。
リスナーの皆さんにも、楽しんでいただけたでしょうか?
この機会を与えて下さったふくしまFMにも感謝します。
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